発行物
2025.04.26

新着! 海の生き物レターを発行しました (更新日:2025.4.26)

【最新号 :Vol.17-No.3】 当館で生まれました!ホソスジマンジュウイシモチ

ふ化後121日目の個体(全長30mm)

南館3階マングローブ水槽で飼育中のホソスジマンジュウイシモチの繁殖に成功しました。本種は全長10cmほどで、オスが卵を口内で保護する「口内保育」を行います。ふ化した稚魚が他の魚に食べられないよう、卵を口内で保護している個体を隔離水槽へ慎重に移してふ化を待ち、育成しました。稚魚は3mmと非常に小さく、成長に合わせて、体の大きさに適した栄養豊富な餌を与えることが重要となります。何度も挑戦し、工夫と努力を重ね、17匹が順調に成長中です(2025年4月現在)。

 

卵をくわえているオスです。卵のふ化には約10日かかり、その間餌を食べずに卵の保護に専念します。

ふ化直後の仔魚です。数千匹が一度に生まれるものの、成長して生き残るのはごくわずかです。

 

PDF版はコチラ➡当館で生まれましたホソスジマンジュウイシモチ【PDF:262KB】


約500種50,000匹の生き物を飼育する名古屋港水族館では、日々、命のドラマが繰り広げられています。生き物レターは、生き物たちから得た情報や感動を多くの方に伝えるため、飼育係が自ら執筆・編集しています。
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