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スタッフコラム COLUMN

2021.07.29 ペンギン

エンペラーペンギンの卵について

以前、このスタッフブログでお知らせしましたとおりエンペラーペンギンの5番(♂)と6番(♀)のペアが5月13日に、1番(♀)と8番(♂)のペアが5月24日にそれぞれ卵を産みました。

卵は卵に光をあてて有精卵か無精卵かを調べる「検卵」という作業を行います。

その結果ですが、まず1番(♀)と8番(♂)ペアの卵は検卵したところ、無精卵であることがわかりました。

また、5番(♂)と6番(♀)ペアの卵は検卵では何も見えず、有精卵か無精卵かわからない状態でした。ただ、ふ化予定日を過ぎても卵の中のヒナが自力で卵の殻を割り始める「嘴打ち(はしうち)」が見られなかったため、卵を開けて中の状態を確認しました。

卵の中を確認したところ、2cm位まで成長した胚(将来ヒナになる部分)があり、初期段階で発生が止まっていたことがわかりました。発生が止まってしまった原因は不明です。

エンペラーペンギンのヒナの誕生をずっと楽しみに待っていてくださった皆様にこのようなご報告となってしまい本当に残念です。今回の結果を糧にして、来年こそはかわいいヒナ誕生の報告ができるように飼育員一同さらに努力を重ねていきたいと思います。