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スタッフコラム COLUMN

2026.10.20 魚類

深海生物の標本を詳しく見てみよう!~No.3カタホウネンエソ~

皆さんこんにちは!(^^♪
第三弾!今年3月から展示された深海標本の見どころについて語っていきますよ~!
No.1とNo.2をまだ見ていない方は是非そちらもご覧ください!

深海生物の標本を詳しく見てみよう!~No.1アカギンザ~
深海生物の標本を詳しく見てみよう!~No.2カラスザメ~

今回は「カタホウネンエソ」です!

No.3 カタホウネンエソ

個人的な話にはなりますが、今回の4つの標本の中で私が一番好きな魚です💘
なんといっても体にあるたくさんの発光器!!このギラギラ具合、なんて素敵なんでしょうか。深海でこんなにもかっこいい魚と出会ってしまったら、必ず見惚れてしまうでしょうね…。

カタホウネンエソは、カラスザメのスタッフコラムでちらっと紹介した、「カウンターイルミネーション」の代表的な魚です。体の下側にある発光器を光らせることによって、自分の輪郭を深海に届くわずかな光に紛れさせ、捕食者が下から見上げた際にみつかりにくくしていると考えられています。
スーパーなどで稀に見かける深海魚、ハダカイワシもカウンターイルミネーションの代表的な魚です!皆さん、スーパーなどで見つけたら、是非、発光器を観察してみてくださいね!

ところで、深海魚が発光することはご存知の方が多いと思いますが、どのように発光するのか考えたことはありますか?深海魚の発光タイプは大きく2つに分かれます。
一つは、体内で発光物質を作り、化学反応を起こすことで光る「自力発光」、もう一つは発光バクテリアを体内に住まわせ発光させる「共生発光」です。ここで紹介しているカタホウネンエソは…前者の「自力発光」タイプです(^_-)-☆

本当に深海に行って、実際に光っている姿を目にしたいものです…。

カタホウネンエソのように発光器のある魚は、発光器が体のどの部分にあるかによって「腹部発光器(AB)」「臀鰭発光器(AN)」のようにそれぞれ名称が付いています。その発光器の数や大きさなどが種を同定するときの有効な手がかりになっているのです!
名古屋港水族館の深海スロープには、ムネエソ科のカタホウネンエソとトガリムネエソの標本が並べて展示されています。興味のある方は、是非、発光器の違いに注目しながら見てみてください!

実はカタホウネンエソは、冬の駿河湾沿岸に稀に打ち上がる魚でもありまして…。
私は昨年も何度か足を運び、頑張って探しましたが、見つけられませんでした( ;-;)
私がこんなにもカタホウネンエソに魅了されている理由が、今回のスタッフコラムで皆さんに少しでも伝われば嬉しいです!

今回までで3つの標本を紹介しましたが、次が最後になります…。
次回の生き物は「オウエンカイロウドウケツ」です!次回もよろしければ見てくださいね!

 

飼育展示第一課 仲井夕稀