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スタッフコラム COLUMN

2026.07.03 魚類

深海生物の標本を詳しく見てみよう!~No.2カラスザメ~

皆さんこんにちは(^^♪

前回に引き続き、新しく展示が始まった深海生物の標本の見どころについて語ります!!!(前回のアカギンザメ編を見ていない方は、こちらも是非ご覧ください!)

今回は、「カラスザメ」です!

No.2 カラスザメ

名前の由来にもなっている通り、真っ黒なカラスのようなボディをした魚です。

ところで皆さん、この標本を見て「ほんとにサメ…?」と思った方、いますでしょうか?「サメ」と言われてイメージするのは、迫力のある大きな体。「サメ」の由来には、体に対して目が小さいことから「小目(さめ)」と呼ばれるようになったという説もありますが…このカラスザメ、体の割に目が大きくて小目というよりは大目(なんだそれ)。

ですが皆さん、安心してください。ちゃんとサメなんです。顔周りを見ていただくと…細かい孔がたくさんあるのが分かりますか?これはサメやエイの仲間に見られる「ロレンチーニ器官」と呼ばれるものです。なんと獲物の微弱な電気を感じ取ることができる、まさに第六感ともいえる優れた器官なのです!!標本だとより観察がしやすいですね!実は、前回紹介したギンザメにも同じくロレンチーニ器官があるんです。ぜひ二種のロレンチーニ器官の違いにも注目して観察してみてください!

先ほど目の話をちらりとしましたが、深海魚は暗い環境の中で少しでも多くの光を取り込んで獲物を見つけやすくするため、目が大きくなるよう進化したと言われています。標本にすると目の中が白く濁ってしまいますが、生きている時はとても綺麗な目をしているんです!まるで宝石のようで、思わず見入ってしまうほど…。

これは夜行性の生き物にみられるタペタムと呼ばれる反射板のようなものをもっているためで、タペタムは少しでも多くの光を集めるために使われます。猫の目が光っているように見えるのも、このタペタムによるものなんです👀


(この写真はカラスザメの仲間です。左の個体をフラッシュ撮影すると、右のように光って見えます。)

海と陸の生き物…環境は全く違いますが、こんなところに共通点があると思うと、とても面白いですね!
 

展示している標本では観察することが難しいですが、カラスザメの仲間は発光器を持っていて、深海で光ることが知られています。光る理由は、体の下側が光ることによって深海に差し込むわずかな光に溶け込み(=カウンターイルミネーション)、捕食者から見つかりにくくするため、また、仲間同士でコミュニケーションをとるため、などと言われています。「大きい目」そして「体が光る」カラスザメ…、The深海って感じでワクワクしますね!(^^)!

今回はカラスザメを紹介しました!皆様いかがだったでしょうか(^^)/

次はもっと発光器が特徴的な「カタホウネンエソ」を紹介します!次回も見に来てくださいね~!

 

飼育展示第一課 仲井夕稀