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スタッフコラム
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スタッフコラム COLUMN

2026.06.05 イルカ

バンドウイルカ「アン」の赤ちゃんについて

 

先日、6月3日の夜にバンドウイルカのアンが出産しました。

出産が近づいていると判断し、数日前から飼育員が水族館に泊まり込み、24時間体制でアンの様子を見守っていました。6月3日の閉館間際に破水が確認され、その約2時間後に赤ちゃんが生まれました。出産自体は順調に進みましたが、残念ながら、生まれた赤ちゃんはまもなく死亡してしまいました。

イルカの赤ちゃんが生きていくためには、出産後にいくつかの大きなハードルがあります。
まず、生まれてすぐに自分で水面まで泳ぎ、呼吸をすること。
その後、母子の関係が築かれ、母親に寄り添って泳ぐこと。
そして、泳ぐ母親の乳の位置を探し、母乳を飲むことです。

今回のアンの赤ちゃんは、残念ながら最初のハードルを越えることができませんでした。
アンは赤ちゃんを水面に押し上げようとしていましたが、赤ちゃん自身が泳ぎ、呼吸するための力が十分ではなかったようです。

赤ちゃんは、アンや姉のユウによく似た顔をしていました。
一緒に泳ぐ姿を見ることができなかったことを、私たちもとても残念に思っています。

死亡した赤ちゃんについては解剖を行い、体の状態を確認しました。
また、組織の一部は水族館で保存するとともに、複数の研究機関にも提供し、子イルカの発達に関する研究に役立てていただく予定です。

産後のアンの経過は幸い順調で、現在のところ体調や行動に大きな変化は見られていません。
妊娠中からアンを見守り、出産を楽しみにしてくださっていたみなさまに、心より御礼申し上げます。

 

飼育展示第二課
イルカ担当一同