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2025.08.26

全国の動物園と水族館の調査研究事業の組織体制を調査した報告が掲載されました

当財団職員が部員として参加している、(公社)日本動物園水族館協会(JAZA)調査研究委員会アニマルウェルフェア研究部が実施したアンケート調査の報告が、JAZAの発行する動物園水族館雑誌に掲載されました。本調査は全国の動物園・水族館(計127園館)から回答を得て、各園館の調査研究事業の組織体制を明らかにしたものです。

論文タイトル 動物園水族館における調査研究事業の組織体制
著者 調査研究委員会 アニマルウェルフェア研究部アニマルウェルフェア研究グループ(加古智哉・安西 航・柏木伸之・川瀬啓祐・萩原慎太郎・伴 和幸・山梨裕美)

※下線太字が名古屋港水族館((公財)名古屋みなと振興財団)職員

掲載誌 動物園水族館雑誌, 67(1):20-30.
論文概要 現代の動物園や水族館においては、動物福祉の向上や生物多様性の保全を実現するために、科学的研究の重要性がますます高まっている。そこで、日本の動物園・水族館における調査研究事業の組織体制を把握するため、アンケート調査を実施した。日本動物園水族館協会(JAZA)加盟の127園館から回答を得た結果、調査研究を行っている園館は76%、実施を希望している園館は14%であり、多くの施設が研究活動を推進している、あるいは意欲を示していることが分かった。一方で、活動はデータ収集や研究会での発表にとどまり、論文投稿にまでは至っていない園館が多かった。また、研究のための予算確保や専門部署の設置は限られている現状が明らかになった。