当館のベルーガとバンドウイルカが妊娠しました
名古屋港水族館で飼育しているベルーガの「ナナ」とバンドウイルカの「アン」の妊娠が確定しました。
ベルーガの「ナナ」の繁殖が成功すれば、国内初の“水族館生まれの親から生まれるベルーガ(第2世代)”の誕生となります。
赤ちゃんが無事元気に生まれるように、皆様には温かく見守っていただければと思います。
◆ベルーガ「ナナ」(自然繁殖)
超音波(エコー)検査やその後の経過観察によると、胎仔も順調に育っており、ホルモンの状態も安定しています。順調な経過を辿れば、令和8年7月から8月頃に出産する予定です(妊娠期間は14~16か月)。
1 妊娠個体とオス個体の紹介
■妊娠個体

| 個体名及び年齢 | ナナ 18歳 |
| 体長及び体重 | 362㎝ 623㎏ |
| 生年月日 | 平成19年7月25日(名古屋港水族館生まれ) |
■オス個体

| 個体名及び年齢 | ニコ 推定18歳 |
| 体長及び体重 | 459㎝ 1,242㎏ |
| 来館日 | 平成28年8月2日搬入 |
2 妊娠確定への経過
令和7年5月 血中黄体ホルモン(妊娠を示すホルモン)濃度の高値維持を確認
令和7年8月 超音波(エコー)検査で胎仔を確認できたため妊娠を確定
3 ベルーガの生態と当館での繁殖
ベルーガは北極圏またはその周辺海域に生息し、交尾や出産も春から夏にかけて行われ、新生児は、濃い灰色で生まれます。大きくなるにつれて次第に白くなり、12歳頃にはほとんど全身が白くなります。群れで行動する時「海のカナリア」と呼ばれるカナリアのさえずりのような鳴き声を頻繁に発します。背びれがなく、頭は小さく丸く頸椎が融合していないため、頭を自由に動かすことができます。食性は魚以外にも色々な小型の甲殻類や軟体動物などの底生動物も食べます。
当館では、北館開館以来鯨類の繁殖研究を継続して行っており、平成16年に国内で初めてベルーガの出産に成功しています。また、ベルーガはこれまで7回出産し、「ナナ・18歳(メス)」、「ミライ・13歳(オス)」の2頭が元気に成長しています。
4 ベルーガ「ナナ」の超音波(エコー)画像 (令和7年11月12日撮影)

胎仔が動く様子も確認しています
◆バンドウイルカ「アン」(人工授精)
横浜市の八景島シーパラダイスへブリーディングローン(繁殖を目的とし、動物園や水族館間で動物を貸し借りする制度)中のバンドウイルカ「クイック」の精液を用いて人工授精を実施しました。今後、順調な経過を辿れば、令和8年5月から6月頃の出産の予定です(妊娠期間は約12か月)。
1 妊娠個体とオス個体の紹介
■妊娠個体

| 個体名及び年齢 | アン 推定29歳 |
| 体長及び体重 | 281㎝ 288㎏ |
| 来館日 | 平成13年4月10日搬入 |
■オス個体
| 個体名及び年齢 | クイック 推定26歳 |
| 体長及び体重 | ― |
| 来館日 | 平成13年5月21日搬入 |
※現在、「クイック」は平成29年6月より八景島シーパラダイスへブリーディングローン中です。
2 人工授精の実施日
令和7年5月18日(日)、19日(月)
3 妊娠確定の経過
令和7年6月 血中黄体ホルモン(妊娠を示すホルモン)濃度の高値維持を確認
令和7年7月 超音波(エコー)検査で胎仔を確認できたため妊娠を確定
4 バンドウイルカの生態と当館での繁殖
水族館で最も多く飼育されているイルカです。多くは暖かい海に生息し、通常数十頭から数百頭の群れで生活し、魚類やイカなどを食べています。英名のCommon bottlenose dolphinは、吻(口先)から頭部が瓶の形に似ていることから名付けられました。寿命は30年から45年で、妊娠期間は約12ヶ月間と言われています。
当館では、平成13年の北館開館当初から鯨類の若齢個体を中心とした飼育、繁殖研究を進めてきており、平成20年代からは繁殖による出産も経験してきました。バンドウイルカについては、自然繁殖で3頭、人工授精で3頭の計6頭が順調に成長しています。
5 超音波(エコー)画像 (撮影日:令和7年10月1日)
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胎仔が動く様子も確認しています




